

「禅研だより」は、本学の建学の精神に基づき、禅の普及宣揚に努め、社会に貢献することを目指し、学生を始め学外の方にも禅に親しんでいただくことを願って、禅研究所参禅会の機関誌として平成9年3月に発刊された。当時、私は非常勤講師2年目を終えようとしていた頃で、火曜参禅会に参加するなど、禅研究所と関わりをもつようになっていた。そんな折、幹事の川口高風先生から創刊号の「禅書のしおり」の原稿を依頼された。これが禅研だよりとの関わりの始めであった。翌年度には現学長の木村先生とともに禅研究所嘱託研究員となり、第2号からは編集作業にも携わるようになり、共に紙面を作り上げてきた。
紙面の構成は若干の変遷はあるが、創刊号で基本的なスタイルが出来上がっていた。禅滴、禅書のしおり、講演会要旨、研修旅行記などは創刊号から続いており、その後はこれを踏襲している。第2号からは、第1面の所長による巻頭言と所員による随想が加わり、第3号からは禅語に親しむが加わった。その中で、参禅体験記など、今はないコーナーもある。またコロナ禍においては、様々な活動の休止により紙面も縮小せざるを得なかった。
本紙は、禅研究所30年の歴史を物語るもので、改めて創刊号から見返してみて、様々な出来事が思い浮かんだ。参禅体験記を見ると外国人の手記もあり、「愛・地球博」開催の頃には、外国人参禅者が増えたことや、研修旅行記では、旅先でのハプニングなども思い出された。本紙掲載の記事は、禅研究所ホームページにも公開しているので是非ご覧いただきたい。
刊行の目標は達成されつつあるが、さらなる進展に努めたいと思う。